Windows で TeX 環境を整えるまで

とりあえずやっつけで TeX 環境を整えたが,環境移行のたびにいちいち調べていては効率が悪いのでメモを残しておく.
途中で emacs のセットアップなんかに脱線します.その上過去の .emacs を使い回しているため完全に自分用.

TeXインストーラ

あべのりさんのページからTeXインストーラをもらってきてセットアップ.
執筆時点での最新版はTeXインストーラ3 0.81r2.
インストールされた bin を環境変数 PATH に追記しておくと良い.

emacs

YaTeX 環境を使ってみたいので,emacs をインストール.
Windows だと Meadow が有名だが,今回は NTEmacs にした.なんとなく.
本家 GNU Emacs を使っても良いのだけど,IME 関係が面倒なのでやめた.

スペルチェッカ

英語の文章を書くときにはあると便利なのでスペルチェッカも入れておく.

aspell

スペルチェッカとして Aspell が欲しいのでインストール.
Windowsインストーラ版は Aspell 0.50.3 とかなり古そう (執筆時点での最新版は 0.60.6) だが,別に困らないのでこれにしておく.
辞書ファイルも aspell-en-0.50-2-3.最低限使えれば良いし.なにより面倒だし.

補完用辞書

たぶん使わないのだけど,

M-x ispell-complete-word

で補完するための辞書も念のため入れておく.
手元には words.lzh とかいうのがあったのでこれを入れた.が,公式の配布元がどこなのか分からないのでリンクは貼らない.

(setq ispell-grep-command "grep")
(setq ispell-alternate-dictionary $WORDS) ;; $WORDS は words へのフルパス

とか書く場合には grep が必要になるが,TeX インストーラがインストールしてくれているのでこれを使う.

flyspell

デフォルトで使えたのでスキップ.

YaTeX 環境

最初に書いてしまうと身も蓋もないけど,あんまり私には向かないかもしれない.従来通り make 環境を整えた方が良いかもしれぬ.
さて,公式ページからパッケージをもらってきて,emacs のパスが通っているところ (site-lisp とか) で展開.
あとは適当に使いやすくなるように .emacs に追記.

(autoload 'yatex-mode "yatex" "Yet Another LaTeX mode" t)
(setq auto-mode-alist (cons (cons "\\.tex$" 'yatex-mode) auto-mode-alist))
(setq tex-command "platex --kanji=utf8"
      dvi2-command "dviout"
      dviprint-command-format "dvipdfmx -f msembed.map -f dlbase14.map %s"
      bibtex-command "pbibtex --kanji=utf8"
      makeindex-command "mendex")

とか?dviprint-command-format を dvipdfmx にするのは邪道な感じだが,PDF にする機会が多いのでとりあえず.

dired-x

不要なファイルを削除するために dired-x があると良い.

M-x dired-very-clean-tex

というコマンドが非常に便利.

  • dired-tex-unclean-extensions
  • dired-texinfo-unclean-extensions
  • dired-latex-unclean-extensions
  • dired-bibtex-unclean-extensions

という四つの変数で削除対象を制御できる,らしい
いちいち dired 開くの嫌だなあと思ってとりあえず書いてみたのが下.

(defun do-very-clean-tex ()
  (interactive)
  (dired default-directory)
  (dired-very-clean-tex)
  (dired-do-flagged-delete)
  (kill-buffer))

Emacs の作法が分からない人が書くとこんな感じ,という阿呆なコードになってる気がします.
良い子は真似しないようにね.