日本語・中国語混在文書を latex に食わせる

CJK クッキング

CJK

なるパッケージを利用します.
ソースをもらってきて,TEXMF とかに入れておきます.
で,

\documentclass{article}
\usepackage{CJKutf8}
\begin{document}
\begin{CJK*}{UTF8}{}
こんにちは
你好
\end{CJK*}
\end{document}

のように記述して,UTF-8 で保存しておきます.
ポイントは jarticle ではないことですか.
それを

latex

を使って処理します.

platex

ではありません.御注意を.

すると,おそらくフォント関係のエラーになると思います.

cyberb

がどうこうって感じの.

Cyberbit フォント

デフォルトでは Cyberbit というフォントが使用されるので,
とりあえずこれを Bitstream さんからもらってきます.

さて,このフォントを CJK で使えるように,メトリックファイル (tfm) を作成します.

${TEXMF}/fonts/tfm/cyberbit

などとしてディレクトリを作り,そこに Cyberbit.ttf を放りこんだ後,

ttf2tfm Cyberbit.ttf -q cyberb@Unicode@

これで大体の準備が整いました.

map ファイルへの記述

ttfonts.map

私の環境 (Windows Tex インストーラ使用) では,デフォルトで問題ありませんでしたが,

${TEXMF}/fonts/map/ttf2pk/ttfonts.map

内に,

cyberb@Unicode@ cyberbit.ttf

という記述が必要なようです.
ここまでやると,先程の文書のコンパイルから表示 (DVI) までができるようになっていると思います.

あとは,それを PDF にしてやる訳ですが,
必要に応じてフォントの埋め込みを行います.

フォント埋め込み
cyberb.map

とか適当に作って,

cyberb@Unicode@	unicode	cyberbit

とだけ書いておきます.
後は普通通り,

dvipdfmx -f cyberb.map ${SRC}.dvi

で OK.
もしかしたら一度警告が出るかもしれませんが,二回目以降は出ないはず.

私の環境では,

dvipdfm

ではきちんと埋め込めませんでした.
コンパイル

latex # not platex

なのに,変換は

dvipdfmx # not dvipdfm

というのがなんだか微妙.間違えて慌てないよう注意.

注意点

フォントを埋め込んでおくと,
別の環境でも容易に表示できるようになりますが,
ライセンスの問題が付きまといます.
頒布する場合には,埋め込んだフォントのライセンスを確認して下さい.

で,
Cyberbit が埋め込み頒布可能かどうか誰か教えて下さい.

You may also embed PC TrueType format fonts within your documents for the viewing, editing, and printing of those documents.

とは書いてあるんですけど,頒布まで行くと

One User Only

に反するような気がするんですよね.